教員のエッセイ
「トルコ ISTANBULへようこそ Part3」
トルコとその周辺図はこちらをクリックして下さい。
イスタンブール滞在も残り少なくなりましたが、トルコ・イスタンブールの魅力を感じて頂けるような情報をお届けしましょうとのお約束。前回は、観光スポット(1.ガラタ塔、2.グランド・バザール、3.エジプシャン・バザール、4.ドルマバフチェ宮殿、5.タクシム広場、6.ヒッポドローム(ローマ競馬場跡) (アト・メイダヌ))のご案内でした。
今回は、Part 2でお約束しました“食べる”はなし、トルコの食べものをご紹介しましょう。
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1.前菜(メゼ) 2.スープ&サラダ 3.肉料理 4.魚料理 5.B級グルメ
トルコ料理は、中国料理やフランス料理と並んで世界3大料理の1つだといわれています。中国料理やフランス料理(私自身食べるチャンスはほとんどありませんでしたが・・・)は異論はないと思いますが、トルコ料理はいかがでしょうか。私は、日本料理が当然世界3大料理の1つと思っていました。しかし、イスタンブールでの滞在期間が長くなるにつれて、多くのトルコ人同様、トルコ料理が世界3大料理の1つであると思うようになりました。
東洋と西洋の文化的な接点として世界史の舞台になったというトルコの歴史的・地理的な背景が、トルコ料理にはあります。かつて、ビザンティン帝国の首都であったコンスタンチノープル、現在のイスタンブールにその食文化が開花し、「食はイスタンブールにあり!」というわけです。
代表的なトルコ料理と言えば、オリーブオイルの香り漂う前菜、ヨーグルトを使ったスープや料理、中央アジアの遊牧文化をルーツとする羊肉のグリルと食欲をそそる香辛料、そして周辺の海の幸、それに新鮮でまさしく野菜・まさしく果物と形容できるふんだんな野菜と果物が彩りを添えます。そして最後に、とびっきり甘いお菓子とチャイ(またはトルコ・コーヒー)が続きます。まさしく世界3大料理の1つというわけです。トルコ人の主食はパン。トルコではお米も食べますが、どちらかというとおかずの1つです。その調理法はピラフやドルマ(ピーマンなどの野菜に米を詰め煮込んだ料理が中心です。
焼き立てのパン(トルコ語でエキメッキ)の香ばしさは思い出のひとつになります。短いフランスパンのようなトルコのパンは、毎日数回パン工場のかまどから近くの商店に搬入され、毎日焼きたてパンが楽しめます。シュミットと呼ばれるドーナツ型のごま付きパン(1個約30円:2005年3月現在)は、見た目より少し硬く、トルコ人は昼食やおやつとしてよく食べ、街角の至る所で見つけることができます。
トルコ人は遊牧民族の末裔ですから、その食生活には乳製品が重要な役割をはたしてきました。その代表的なものがヨーグルトです。ヨーグルトという言葉は、トルコ語が起源だと言われています。ここではヨーグルトをそのまま食べることもありますが、一般的には、料理の調味料として使われています。
最後になりましたが、トルコの歴史、イスタンブールの観光スポット、食べ歩きにお付き合い頂きありがとうございました。“住めば都”と申しますが、住み始めの頃の感動多きイスタンブール、住み慣れた頃の新たな発見の街・イスタンブール、そして旅立ち前に感謝したい街・イスタンブールでした。また、懲りずに訪れてみたい街、そんなイスタンブールへどうぞお越し下さい。
(M)