海事科学とは
神戸大学海事科学部は、風光明媚な国際都市神戸の一角、大阪湾を望む深江キャンパスにあり、海、船をテーマとしたユニークな教育・研究を行っています。「海事」とは「海洋を舞台とした人間活動」であり、「海事科学」とは、海事にかかわるいろいろな問題を、理工学をベースとし、社会科学と連携させた科学的なアプローチによって解決する学際的な学問領域です。海事への理解を通して、国際性、人間性、創造性ならびに専門性豊かな人事の育成を目的としています。
安全でかつ効率的な海上輸送システムの確立と海洋における環境保全に関する教育研究を行うため、本学部には、海洋安全システム科学科、グローバル輸送科学科、マリンエンジニアリング学科の専門学科を設置しています。さらに大学院海事科学研究科に進み、より深い専門知識を習得できます。
また、本学部では、海外の大学と多数交流協定を結び、カリキュラムの共有化、種々のフォーラムの開催等を通じて学生交流を積極的に行うなど、「海に対する深い理解を持ち、幅広い教養をそなえた国際人」の育成をめざしています。
学びの特徴
- 少人数教育ときめ細やかなサポート体制
少人数教育の実施やクラス担任制による入学から卒業まで、きめ細やかなサポート体制を整えています。
- 英語力の育成やユニークな設備を用いた実践型教育
英語コミュニケーション能力の育成のためのネイティブスピーカーによる授業や、海事科学部独自の設備を用いた実験・実習などの実践的教育を実施します。
- 理工学や社会科学分野の幅広い専門科目を開講
海事分野に限らず、あらゆる産業分野で求められる理工学や社会科学分野の専門知識を幅広く学ぶことができます。
- 他学部との授業連携
神戸大学の他の5学部(理学部、工学部、法学部、経済学部、経営学部)の科目を履修することが可能です。興味ある学問をとことん追及してください。
- 国際交流活動
神戸大学の海外交流提携大学56校のうち、海事科学部が中心となって交流している大学は16校にのぼります。本学部のネットワークを生かしたさまざまな国際交流活動に積極的に参加してください。
- ユニークな国際的資格
三級海技士(航海,機関)免許取得時の筆記試験が免除される船舶職員養成施設として登録されています。グローバル輸送科学科の航海マネジメントコース、マリンエンジニアリング学科の機関マネジメントコースを卒業した者は、国際共通資格取得に必要な乗船履歴を満たすことができます。
組織(学科と講座)について
本学部では、3つの大きな教育組織の中で多くの分野の科学技術を学びます。このため、教員組織の枠を越えていろいろな研究分野の教員の授業を受講します。
平成25年度より、教育組織が改組しましたが、これまでと同様に集団的な教育体制が継続されています。