受賞・新聞記事など
海洋政策科学部海技ライセンスコース航海学領域3年の井上咲季さんが2023年未来の海事リーダーエッセイコンペティションで優勝し、グローバルマリタイムフォーラム年次サミットに招待されました
2023年10月17日〜19日にギリシャのアテネにて開かれた、グローバルマリタイムフォーラム年次サミットに、海洋政策科学部海技ライセンスコース航海学領域3年の井上咲季さんが招待されました。
このサミットは、200人以上の業界のリーダーや組織の幹部クラスが完全招待制で参加するもので、今年で6回目を迎えます。
井上さんは世界の18歳から35歳までの若者が応募した当コンペティションにおいて、112通もの作品の中から世界のTOP3に選ばれ、過去最年少の受賞者としてサミットに招待されました。
受賞者は日本(井上咲季さん、21歳)、モンテネグロ(ブラッドミアさん、31歳)、モーリシャス(シャリーファさん、29歳)出身の3名で、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカなど幅広い地域から応募がありました。
エッセイは「あなたにとって、より持続可能な海事産業への包括的な移行とはどのようなものですか?
また、将来の世代のためにこれを達成する方法について、業界のリーダーや政策立案者にどのような提案をしますか?」をテーマに1000字以内の英語で論説の形式をとったものでした。
井上さんは、「海技者、若者、発展途上国がより活躍できるような産業転換」をテーマに、持続可能な産業づくりにおける海技者の役割、海技者教育、発展途上国の重視について力強く主張し、サミットにて発表しました。
サミットではTED Talksで人気を博したスピーカーの講義やパネルディスカッションに加え、より良いリーダーになるためのワークショップ、25分間でプレゼンテーションをするチャットルーム等、幅広いプログラムが行われました。開会式やセッションごとのブレイクタイムではアクティビティーや食事を通して世界各国の産業リーダー達と交流を深めました。
井上さんを含めたエッセイ受賞者3名は報道陣の取材にも応じ、その記事はSafety4SeaやOffshore Energyなどに掲載されています。取材では3人それぞれがエッセイの内容や将来の産業の展望について語るとともに、未来の海事産業リーダー声明を表明しました。
井上さんは「エッセイ提出からサミットまで、ルックス准教授や渕准教授に非常にお世話になりました。
家族や先生方のおかげで無事に終えることができ、感謝しています。」と話しています。
井上さんは他の受賞者2人とともに、20人ほどのチームからなる将来の若者海事ネットワークのリーダーとして活動を続けるとのことです。
なお、来年のサミットは東京で開かれる予定です。
【受賞エッセイ】
Why you are the heart of the ecological revolution, not just a part of it(なぜあなたは環境革命の一員ではなく中心なのか)
【その他参照】
・グローバルマリタイムフォーラム,サミットの詳細:
https://www.globalmaritimeforum.org/
・エッセイ募集通知:
https://www.maritime.kobe-u.ac.jp/news/2023/pdf/GMF2023.pdf