海洋資源利用、水中文化遺産保護などに関する国際シンポジウムが開催されました
Last Update 2024.11.27
2024年11月25日(月)に、「The 1st International Symposium of Marine and Maritime Interdisciplinary Current Issues: Jurisdictional Issues on Seabed Resources: Underwater Cultural Heritage, Oil and Gas Developments and BBNJ」 (第1回海洋・海事学際時事問題国際シンポジウム: 海底資源の管轄権問題: 海底文化遺産、石油・ガス開発、BBNJ)と題した国際シンポジウムが開催されました。
平山研究科長のご挨拶の後、中田准教授が科研費事業「国際共同研究(連携)」について説明を行いました。午前は、防衛大学校の相澤輝昭准教授が「沈没軍艦の取り扱いに関する慣行」についてリモートで講演され、次いで米国内務省のジェレミー・ポッター氏のビデオレター「潜在的な洋上エネルギーおよび鉱物開発に先立って実施される水中文化遺産の調査および保護の連携状況」が公開されました。そして、スコットランドアバディーンから来学されたレオン・モラー教授が「海底資源の戦略的意義を踏まえた化石燃料からの移行に関する課題」について講演されました。
午後は、東海大学の木村淳准教授が「水中遺跡調査検討委員会の展望」について、帝京大学の佐々木蘭貞准教授が「『水中遺跡ハンドブック』の評価」について、中田准教授が「UNCLOSから派生した第11部実施協定、公海漁業実施協定、水中文化遺産保護条約および国家管轄権外区域の生物多様性の保全と持続可能な利用に関する協定(BBNJ)がもたらす主権的権利の変質・変容」について、姫路獨協大学の吉原司教授が「国際漁業と水中文化遺産の機能的管轄権のギャップを埋める理論的考察」について、そして海洋底探査センター(KOBEC)の福島朋彦特命教授が「深海底鉱物資源開発における利害関係者間の知識格差」について講演されました。
これら全体に関する活発な質疑応答の後、国際海事研究センター長の山内知也教授が、同センターの新体制について説明した後、すべての発表者に謝意を述べられ、国際シンポジウムを成功裡に終えることができました。
中田達也(国際海事研究センター)