神戸大学大学院海事科学研究科附属練習船「海神丸」が能登半島沖調査航海に出発しました
Last Update 2024.03.01
このたび、令和6年能登半島地震において被災されました皆様に心からお見舞い申し上げるとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
2月22日(木)午前9時前、神戸大学大学院海事科学研究科附属練習船「海神丸」が能登半島沖調査航海に出発しました。
本調査航海においては、令和6年能登半島地震に伴う海域地殻変動により生じた海底面の変化及び海底下活断層の変位を明らかにするために、海洋底探査センターと共に探査機器を用いて調査を実施します。(3月22日(金)に帰港の予定です。)
令和6年能登半島地震では海域における複数の活断層が関連した可能性が示唆されており、本調査航海では音響構造探査を面的に実施することによって、変位量の空間分布の推定及び未知の活断層を特定することを目的としています。
また、今回の調査結果につきましては、海事科学研究科のホームページに特設サイトを設けて公開することを予定しており、令和6年能登半島地震に関しての学術及び復興に向けた種々の取組に有効に利用されることが期待されます。
なお、今回の調査航海は、神戸大学海事科学部創基100周年記念事業募金によるものです。ご寄附をお寄せいただいた方々に心よりの感謝を申し上げます。
以下は、航海中の海神丸からの調査の状況についての報告です。(随時更新いたします。)
【海神丸からの調査航海報告】
2月22日(木)神戸大学深江キャンパス係船池から出航
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出航前最終点検中の海神丸 |
研究科長他関係者に見送られて出発する海神丸 |
2月23日(金)午後に関門海峡を通過後、山口県西端を日本海に向け航行するも、折からの北東の風・波がひどく、油谷湾に避泊しました(最大傾斜右舷28度)。
2月24日(土)油谷湾にて終日荒天回復を待ちました。
2月25日(日)6時に抜錨、若狭湾を目指しました。
2月26日(月)8時に舞鶴港内に避泊しました。
2月27日(火)舞鶴港にて終日荒天回復を待ちました。
2月28日(水)7時に舞鶴港を出港、バイアス試験海域に向かい、17時頃からの当試験を経て、21時30分から本番の観測(測線航行)を開始しました。
2月28日21時30分開始の測線(電子海図情報表示装置の画面)
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2月29日7時10分頃 XBT投入 (海中音速補正データの取得) |
2月29日7時10分頃 輪島沖測線航行 |