第３回関西海事教育アライアンス・シンポジウム開催・参加報告

Last Update 2017.12.18

平成２９年１２月１４日（木）午後、大阪大学、大阪府立大学、神戸大学主催による第３回関西海事教育アライアンス・シンポジウムが、大阪大学中之島センターにて開催されました。関西海事教育アライアンスは、上記三大学の協力・協働のもと、産学官連携による国際的な海事教育・研究の一大拠点形成を目指して発足し、平成２０年４月より大学院の連携授業を開講しています。本シンポジウムは、この教育連携が１０年目を迎えるにあたり、これまでの活動を振り返るとともに、さらなる発展を目指すべく企画されました。

第１部「アライアンスのあゆみ」では、各大学の海事教育アライアンス運営委員および受講生、講師、国際研究連携参加者から、これまでの活動が報告されました。連携授業が好評のもとに継続していること、受講生と講師の双方にとって視野を広げる絶好の機会を提供していること、また国際研究連携が研究レベルの向上に多大な貢献をしていることなどが報告されました。

第２部「アライアンスへの期待」では、官界および産業界から講演者をお迎えして、各業界の将来と求める人材、そしてアライアンスに対する期待についてお話しいただき、次いで全体ディスカッションが行われました。大学を取り巻く諸環境の急速な変化に関する情報提供と、その中で目指すべき人材育成像に関する貴重なご提言が示され、またフロアからも活発に意見が出されました。

懇親会も含め約５時間の限られた時間でしたが、きわめて密度の濃い情報提供と意見交換が行われたシンポジウムでした。関西海事教育アライアンスの意義が改めて確認されるとともに、参加者それぞれにとって、海事教育・研究の将来への展望を描く貴重な機会になったことと思います。