深江丸 探査航海より無事帰港しました
Last Update 2016.10.28
10月13日(木)11:05神戸大学深江キャンパスの岸壁を出航し,海洋底探査航海に出かけていた練習船深江丸が,10月27日(木)09:55に15日間の航海を終えて無事深江キャンパスの岸壁に入港着岸しました。
入港後,船内学生ホールでは,解散式が行われました。解散式では,若林副センター長から探査航海の総括があり,続いて矢野船長から航海の概要について報告,内田海事科学研究科長,巽海洋底探査センター長から挨拶がありました。最後に,探査活動を行った乗船者全員から一言ずつ感想が述べられ,15日間に及んだ探査航海が終了,解散,下船となりました。
前半の航海では,すでに報告のとおりマルチナロービーム測深システムを用いた海底地形の探査を中心に行いました。後半の航海では,残り1つのOBS投下・海底への設置と,エアガンとハイドロフォンを用いた反射法地震探査による地下構造探査を行いました。この観測は対水速力5ノットで,直線の測線上を正確に航行することが必要であり,深江丸の高度な技術によりその運用を実現しました。
あいにく,前半につづき,探査海域では海象が厳しく,一度鹿児島湾で避泊を行いました。
鹿児島港出港から深江までの後半航海は,航走距離1,005海里(1,861 km),うち探査海域では406海里(752 km)の航海を行いました。全体をとおして,航走距離2,071海里(3,835 km),うち探査海域では922海里(1,708 km)で,当初の予定よりは距離が短くなりましたが,約9割の探査活動は実施することができました。
次は平成29年3月1日から10日に平成28年度第2次探査航海が予定されています。
鬼界カルデラ付近における探査海域は,今後5年〜10年の期間,継続的に実施していく予定です。
平成28年10月27日(木)