Class NK:日本海事協会による学生向け講演会を開催します
Last Update 2013.08.27
日本海事協会(Class NK)による海事科学部・海事科学研究科学生向け講演会が下記次第にて開催されます。この講演会は、一般企業向けに定期的に行われている技術勉強会(神戸ラスキン会)の派生的プログラムとして、本学と海事関係各社とのコネクション作りに寄与することを目的として、日本海事協会神戸支部様から特別に協力を賜るものです。学生だけでなく、教職員の参加も歓迎されています。
記
日時 : 平成25年9月6日 (金) 3限 13:00〜14:20
場所 : 4101教室
講演内容 :
1) 船の検査概要(船級・条約)
日本海事協会神戸支部長 宇宿行史 氏
船舶検査は船舶および人命の安全ならびに海洋環境の保護にかかせないものとなっており、年々強化されている。
船級および条約検査がどのような歴史的背景から制定され、どのように運用されているかについて概説する。
特にこれに関連して、検査の仕組みと内容、ならびに国際機関であるIMOが制定する条約がどのような変遷を辿って現在に至っているかについて説明する。
2) GHG排出削減に関するMARPOL条約発効と船舶の省エネ設計に関する概説
日本海事協会 EEDI室主幹 三宅竜二 氏
地球温暖化防止の観点から、地球温暖化ガス(GHG)の削減が世界的に急務となっている。こうした動きの中で、2013年1月1日に国際航海に従事する船舶からのGHG排出を規制するための改正 MARPOL 条約 ANNEX VIが発効し、エネルギー効率設計指標(EEDI)の評価および船舶エネルギー効率管理計画書(SEEMP)の所持が義務化された。
本講演では、はじめに条約の解説を行い、EEDIを改善するための省エネ設計に関して、船型設計最適化の流れをを説明し、船型抵抗・推進性能改善による機関出力の極小化や、最小燃費計画などに焦点を当て、対策の具体例について紹介する。
以上