神戸大学大学院海事科学研究科附属国際海事研究センター 第2回総合セミナー
【Globalization and Borderless Maritime Affairs】が開催されました
Last Update 2011.12.27
神戸大学大学院海事科学研究科では、12月20日、附属国際海事研究センター第2回総合セミナー「Globalization and Borderless Maritime Affairs」を開催しました。当日は学内外の研究者・学生等、約50人が参加しました。
小田啓二・海事科学研究科長の挨拶からはじまり、引き続き、国際海事研究センターを構成する5部門から昨今話題としてとりあげられている諸問題について研究成果と、加えて当センターとも密接に関連するテーマをもつ「輸送の3原則」の研究成果を、以下のとおり発表しました。古荘雅生・海事科学研究科教授が「トルコにおける海事教育研究の現状と将来」、森重萌木子・海事科学研究科院生が「災害支援船構想と、宮古市周辺都市の港湾被災状況と諸問題」、中原裕幸・社団法人海洋産業研究会常任理事が「マリンフロート(浮体構造物)の活用に関する研究」、吉田茂・海事科学研究科教授が「リーマンショックと東アジアコンテナ市場」、谷池晃・神戸大学大学院海事科学研究科准教授が「イオンビームグラフト重合法を用いて吸着官能基を任意の場所に導入したポリマーの作製」、嶋田陽一・神戸大学自然科学系先端融合研究環助教が「スパコンを用いた気象・海象の大規模数値計算:北太平洋における最適航路」のテーマで研究発表を行いました。
また、各研究発表のあとには質疑応答の時間が設けられ、参加者からのするどい角度からの質問をまじえた活発な議論がかわされました。
海事社会では「海洋基本法」の施行に伴い新しい分野の研究開発が求められています。5つの部門で構成されている当センターの役割も今後重要になると考えられ、今回のような研究発表・意見交換を行うことで、それぞれの部門が次の研究ステップへと踏み出す機会となると思われます。