神戸大学大学院海事科学研究科戦略的シンポジウム「医療支援船の実現に向けた課題」を開催しました
Last Update 2011.10.03
神戸大学大学院海事科学研究科では、9月26日、戦略的シンポジウム「医療支援船の実現に向けた課題」を開催しました。当日は学内外の研究者・学生等、約50人が参加しました。
シンポジウムは小田啓二海事科学研究科長の挨拶からはじまり、浅野茂隆・早稲田大学教授が「国際健康医療貢献船構想」をテーマに特別講演。つづいて海事科学研究科の世良亘准教授が「透析医会との連携」、森重萌木子院生・石田憲治教授が「ボランティアシップ構想」、若林伸和教授が「医療支援船のモデル設計」(小田啓二研究科長代読)、最後に西慎一・神戸大学医学研究科教授が「支援船に搭載する医療設備について」のテーマで研究報告を行いました。
このように、今回は海事科学研究科の枠におさまらず、様々な角度から医療支援船の実現に向けての講演・報告が行われました。またシンポジウムの後半には、総合討論の時間も設けられ、活発な議論がかわされました。
16年前の阪神大震災を経験した本学では、その後、透析医会への協力、及び近隣の船舶と連携するボランティアシップ構想など、災害時の船舶利用に関する研究が行われてきました。本年3月11日の東日本大震災を受け、医療支援船の実現へのさらなる期待が高まります。