小学生を対象とした「体験型海洋セミナー」が実施されました
Last Update 2011.09.01
平成23年度神戸大学体験型海洋セミナーは、8月20日(土)〜21日(日)に附属練習船深江丸船上にて行われた。同セミナーは、平成11年度から実施されている小学生高学年を対象とした体験型セミナーで、本年で13回目を迎えた。
本年のセミナー期間中は、曇り空の多い生憎の天候に見舞われた2日間であったが、過ごしやすい気温と穏やかな海象のお陰で、渋滞なく充実したプログラムの実施を行うことができた。海と船に関する講義テーマは、恒例となった「船の浮力と安定性」の講義に加えて、「海洋エネルギー」に関するテーマを取上げて行われた。いずれの講義も、例年に比べて充実し、やや内容が高度であったが、質疑の時間には活発な質問がなされる積極的な授業展開が実現した効果的なプログラムとなった。
体験プログラム(船橋、機関室、心肺蘇生法)では、内燃機関に関する丁寧な講義を加えたり、船舶運航の安全確保に関する知識に関する解説を細かくしたりと工夫を加え、参加児童との活発な質疑と体験を効果的に行うプログラム構成となった。また、第1日午後に行われた操訓とそれに続く救命器具の説明、非常時の知識解説は、普段、学校では経験できない実体験をともなうプログラムであることから、熱心に質問したり、真剣に説明に聞き入る光景が見られた。
なお、本セミナーは、(社)日本船舶海洋工学会ならびに神戸大学海事科学振興財団からの援助を受けて実施されました。ここに、関係各位に感謝申し上げます。
明石海峡を通過する深江丸船上