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お知らせ

公開講座「マリー・キュリーの考えたこと」を実施しました

Last Update 2011.08.19


8月10日(水)9:00〜17:00、海事科学研究科に所属する粒子エナジー工学や放射線工学を専門とする教員が中心となって2つの実験を含む4つの講座とパネルディスカッションからなる公開講座「マリー・キュリーの考えたこと」を行いました。本年(2011年)は、マリー・キュリーがノーベル化学賞を受賞してから100周年となる記念の年でもあり、『国際化学年(International Year of Chemistry)』と位置づけられ、日本では神戸大学相馬芳枝特別顧問が女性化学賞(世界各国から23人が受賞)を受賞しました(詳細はこちら )。そこで、女性科学者の活躍という観点から、公開講座の一部をキャリアアップカフェとして男女共同参画推進室と共催しました。


講座1(キャリアカフェ2011)「マリー・キュリーの足跡を訪ねて(山内 知也教授・海事科学研究科)」では、マリー・キュリーの生い立ちや時代背景、同世代に生きた科学者について紹介し、現代科学の基礎となる業績をあげた女性科学者マリー・キュリーの人物像について説明しました。続いて、講座2「キュリーと放射線被ばく(小田 啓二教授・海事科学研究科)」、講座3「現代の加速器・放射線利用(北村  晃教授・海事科学研究科)」では、身の回りに存在する見えない光(放射線)をどのように理解すればよいのか、それをどのように利用できるかを解説しました。それぞれの講座では、アルファ線がつくる飛跡を霧箱を作製して観察し、また静電加速器の粒子線励起X線(PIXE)で身近にある物を分析して、放射線の存在や科学的な利用価値について理解を深める実験を行いました。


講座4(神戸キャリアアップカフェ2011)では、岡田 順子准教授(海事科学研究科・男女共同参画推進室)の司会のもと、三木 久美子准教授(日本大学生産工学部)による講演「チャンスの女神の前髪を掴もう!」とパネルディスカッションを実施しました。講演では、研究者としてブレークスルーされてきたご自身の体験や科学の世界における女性の立場を紹介いただきました。パネルディスカッションでは、三木准教授、小田教授、山内教授、西村 悦子准教授(海事科学研究科)がパネリストとなり、「突破口となった人との出会い」や「女性科学者の社会への参画」、「欧米と日本の科学者の違い」などについて、会場の参加者からの質問を受けながらディスカッションをしました。


「マリー・キュリーの足跡をたずねて(山内教授)」 講座を聴く参加者
「マリー・キュリーの足跡をたずねて(山内教授)」 講座を聴く参加者
作製した霧箱でアルファ線の飛跡を観察 「キュリーと放射線被ばく(小田教授)」
作製した霧箱でアルファ線の飛跡を観察 「キュリーと放射線被ばく(小田教授)」
「現代の加速器・放射線利用(北村教授)」 使用した静電加速器を説明
「現代の加速器・放射線利用(北村教授)」 使用した静電加速器を説明
パネルディスカッションで質問をする参加者 司会者とパネリスト(手前中央:三木准教授)
パネルディスカッションで質問をする参加者 司会者とパネリスト(手前中央:三木准教授)