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キャンパスライフ

教員のエッセイ

「Notes from Tassie --- Vol.1」

 新年、明けましておめでとうございます。


 海外から現地レポートを、という依頼を受けて、Tasmaniaやこちらの大学について簡単に紹介できたらと思います。私個人の独断と偏見に基づくところが多いかと思いますが、Tasmaniaについて少しでも興味を増していただければ幸いです。


 ところで、Tasmaniaと聞いてどこにあるかをすぐさま思い浮かべることができる日本人はどのくらいいるのでしょうか? 出国前に知人と会ったときの会話はたいてい以下のようなものでした。


 「今度、Tasmaniaに行くことになりました。」
 「Tasmaniaって、どこ?」
 「南の島です。」
 「へー、じゃあ年中泳げるね。ひょっとしてリゾート地?」
 「いえ、もっと南です(笑)。」
 「???」


 Tasmaniaの詳細は次回にして(全く分からない人は、一度、世界地図で探してみてください。)、今回は南半球のクリスマスと正月の報告を致しましょう。


 真夏のクリスマスは、初めて来た者には非常に違和感がありますが、現地の人にはそれが当たり前の風景です。スーパーなどは10月からクリスマス用品を売り出しますが、普通の店にツリーなどが現れるのは11月末頃。やがて12月に入ると、さんさんと照りつける太陽の元、街のあちこちに飾り付けが増えていきますが、日本の都会ほど派手ではありません。対照的に個人の家では窓や木に電飾などがふんだんに付けられ、煙突にサンタの看板や人形が現れます。


衣替えした看板
衣替えした看板(普段は農夫とトラクター)

飾り付けられた家家
サンタで飾り付けられた家

 Christmas Eveは職場で昼食にBBQパーティーなどが行われますが(この辺が真夏を実感させてくれます)、夜は皆、家族と共に過ごすのが基本です。このあたりは一般的な西洋諸国と同じでしょう。大都会では異なるのでしょうが、こちらの街ではレストランが閉まる頃には、パブ等を除いてはひっそりと静まりかえっています。翌25日と26日は祝日で、特に25日は観光地やスーパー等も含めてほぼ全ての施設が休日となるので、街を歩いてもまるでゴーストタウンのようです。恐らく、気温が高いことを除けば他の西洋諸国のクリスマスと同じではないでしょうか。

繁華街
クリスマス当日の昼の繁華街

飾りつけ
他の町での飾りつけの様子

 New Year's Eveはクリスマスに比べれば街中も賑やかです。各地で催し物があり、コンサートやダンスなど各自が好きな形で年を越すようです。私は、Countdownと花火の打ち上げがあるというので、州都Hobartの港で新年を迎えました。ちょうど夏祭りのシーズンで、大きなヨットレースのゴールともなっているので港の周りは結構な人だかりでした。ロックコンサートの会場もあれば、ギターとヴァイオリンでフォークダンスを踊っている人もいるし、ディスコになっているパブもあります。家族連れは芝生や岸壁に腰を下ろし、静かにそのときを待っていました。やがて、コンサート会場の方からCountdownの声が聞こえてきて、停泊船やヨットの汽笛の音と共に年が明け、花火の打ち上げが始まりました。この後、私は初日の出を見に東の海岸へ移動したのですが、残念ながら日の出の瞬間は雲に隠れて見えずじまいでした。


港
カウントダウン前の港周辺

花火
花火

 さて、日本ではクリスマスが過ぎれば一気に飾り付けが正月用へと変わりますが、こちらでは正月も5日を過ぎて未だ残っています。まさか、旧暦の12月25日まで残っていることはないと思いますが(^^;)。 (Sailor)