【トルコ共和国の成立】
トルコの歴史H
1768年
 オスマン軍はロシアの南進を阻むべく戦争を仕掛けたが、惨敗。オスマン帝国は斜陽のときを迎えた。

1784年
 黒海制海権を握ったロシアはクリミアを併合。

1821年
 ギリシアで反乱が勃発。

1830年
 フランスがアルジェリアを奪取。

1853年
 帝国は欧州列強の駆け引きの道具とされ、ロシアとのクリミア戦争に駆りたてられた。戦後はパリで和平会議がもたれ、いったんはロシアの脅威も去ったかに見えた。

1877年
 再び進攻を開始。ロシア軍は帝都の近郊にまで迫った。こののち、戦後処理にドイツのビスマルクが介入。領土の5分の2を失い、帝国の死期が目前に迫った。

20世紀
 バルカン半島を巡る欧州列強の利害関係が複雑化し、一触即発の状況に陥った。帝国内では民族の主権回復を目ざして青年トルコ党が組織された。

1908年
 クーデター勃発。以後、政府はドイツ寄りの政策を進め、英仏と敵対した。

1912〜1913年
 2度にわたるバルカン戦争で、ギリシア、ブルガリアが独立。

1914年
 第一次世界大戦が勃発。オスマン帝国はドイツ側に付いて敗北し、無条件降伏なみの厳しい協定に従わされた。
 こうした状況のなか、活力を失ったスルタンに代わって、英雄ムスタファ・ケマルが登場。解体を迫られたトルコの独立を死守し、ギリシアとの歴史的戦いに勝利した。

1922年
 トルコ共和国を発足させたケマルは初代大統領に就任。その後も国家の近代化と西欧化を推し進め、アタテュルク(国家の父)と称賛された。

1952年
 第二次大戦で中立を守ったトルコは、NATOに加盟。

1980年代
 外国資本が導入され経済も活況を呈している。