施設・設備
附属練習船「海神丸」
海神丸は、先代「深江丸」から継承する海技者養成をはじめとして、海事社会・海事産業分野の発展および地球環境保全に先導的役割を果す優秀な人材を育成するとともに、科学の探究ならびに新技術の創出にも対応できる多機能練習船として建造されました。本船は全国の大学等の機関を対象に、実習、演習、実験等、教育利用を目的とした受け入れを実施し他大学の学生に海事・海洋に関する知識と経験を修得させる教育関係共同利用拠点としての役割も継承しています。これらに加えて、造水装置等を備え、被災地緊急支援機能を有しています。
運航の中心となる船橋には、航海、機関、無線設備等の監視、制御機能を集約し、効率的な運航が行える高度機能集約型の船橋システムを採用しています。推進システムは機関区域無人化船の規則に適合し、船橋から主機関、推進用電動機、軸発電機及び可変ピッチプロペラ等の遠隔操作が行えます。研究関連では、地球科学分野に係る海洋観測および海洋底地殻探査ならびに資源探査のための研究設備が充実し、実験室のスペースが拡張され実験の利便性が向上しました。情報通信システムに関しては、船内LANのみならず、船陸間の情報通信システムとして2系統(地上波系、衛星系)を有し、大容量のデータ送受信に対応しています。
多機能練習船として、自動運航に係るデジタルトランスフォーメーション技術、電気推進や燃料転換によるグリーンイノベーションの進展に対応できる海技者養成と海事・海洋分野を先導する人材育成等に大いに活用が期待されます。(海神丸の詳細についてはこちら (3.67MB)をご覧ください)
「附属練習船等の利用」を参照下さい。