ガラタ橋を北側に渡り、急な坂道を15分ほど上ったところにある鉛筆のような形をした石造りの塔(高さ67m、内径9m、海抜140m)で、新市街のシンボルである。
ここに最初の塔が建ったのは5〜6世紀といわれ現在の塔はこの地を支配していたジェノア人移民が、防御壁の一部として造り、城塞の見張り塔として、1338年(別の資料では1348〜1349年)に再建したもので、当時の名称は(イエスの塔)。オスマン時代には倉庫、灯台、火の見櫓、牢獄・監獄として使われ、ムラト3世の時代には天文台も置かれたという。
1964〜1967年の修復時には頂きに円錐形の屋根が被せられた。伝説によると、オスマン時代17世紀、自ら作った翼を背負って学者ハゼルフェン・アフメット・チェレビは、塔から対岸のアジア側ウスキュダルまで飛んだ、とされている(展望レストランにその様子を伝える絵画がある)。
頂上のバルコニーにでると、足元のイスタンブール(ボスフォラス)海峡、金角湾、マルマラ海の中に横たわるアジア、そしてヨーロッパの両大陸が一望できる。最上階には展望テラス(高さ53m)があり360度のパノラマ。レストランやナイトクラブがあり、夜はディナーとベリーダンスショーを楽しむことができる。
金閣湾のフェリーとガラタ塔 |
トプカプ宮殿から 眺めたガラタ塔 |