平成27年度海事科学研究科公開講座(第8回海事博物館市民セミナー)「大戦中の日本商船 船員の姿」
平成27(2015)年は太平洋戦争の終結から70年になります。大正6(1917)年に設立の私立川崎商船学校や官立神戸高等商船学校をルーツとする本学部ではこれまで数多くの商船士官を輩出してきました。しかし、残念なことに先の大戦では神戸高等商船学校の航海科、機関科卒業生のうち804名が徴用船や軍艦などで命を落としています。
この講座では、戦前から戦中及び戦後にかけて、西の「深江」、東の「越中島」と愛称で呼ばれ、日本の船員教育の一翼を担ってきた本学部の沿革について紹介しながら、企画展2015のテーマや地元神戸に関連した講演を予定します。
回 | 講義日 | 時 間 | 講 義 内 容 | 講 師 |
1 | 2015年 10月3日 (土) | 13:30 〜 15:30 | 近代海事教育と日本商船隊の変遷
−海事科学部と山田早苗コレクション− |
神戸大学 大学院海事科学研究科 教授 海事博物館専門員 内 田 誠
|
2 | 2015年 10月10日 (土) |
13:30 〜 15:30 |
軍人や軍需物資の輸送のみではなかった戦時中の商船・政府の管理または軍の監理になった商船
−戦時徴用船と陸海軍徴傭船との違い−
- 連合国間との交換船、病院船、救恤(じゅつ)品運搬船及び引揚船
- 神戸空襲及び神戸港周辺における船舶の被害
−空襲から機雷爆発による被害まで− |
戦没した船と海員の資料館
大井田 孝 |
3 | 2015年 10月17日 (土) | 13:30 〜 15:30 | 新聞記事からみた太平洋戦争直前の日本海運 他
- 太平洋戦争の開戦時、我が国の商船に一隻も拿捕船が出なかったのは何故か。
- 世界第3位を誇った商船隊は殆ど戦没したが、開戦前の本来の姿はどのようであったか。
|
元神戸税関 広報室長
村 井 正 |
開催場所 | 神戸大学深江キャンパス 総合学術交流棟1F 梅木Yホール |
受 講 料 | 無 料 |
対 象 者 | 高校生以上 |
募集人数 | 各回115名(申込み順) |
連 絡 先 |
神戸大学大学院海事科学研究科海事博物館 TEL&FAX : 078-431-3564
※開館日:月・水・金の13〜17時のみ電話対応可
神戸大学大学院海事科学研究科総務係(代表電話)TEL : 078-431-6200
海事博物館 E-mail: |
募集期間 | 各講座実施日の5日前(月曜日)まで |
応募方法 |
申込用紙に必要事項を記入し、上記連絡先(海事博物館)にFAXあるいは電子メールでお送りください。 |
備 考 | 応募人数が定員を超過する場合のみ連絡をさしあげます。特段の連絡がなければ当日ご来場ください。 |
募集要項
申込用紙