第2回森と海をめぐる市民公開講座
京都大学と神戸大学のコラボレーションで、2回目の森と海をめぐる市民公開講座を2月3日、神戸・三宮の神戸国際会館会議室で開催しました。
多くの市民に海を取り巻く諸問題に関心を持っていただこうと、前回に引き続き海洋環境に関する問題を取り上げました。 まず京都大学フィールド科学教育研究センターの白山義久センター長が「二酸化炭素の排出と海洋環境」をテーマに講演。 地球温暖化への影響が大きい二酸化炭素の三分の二を「海」が吸収している、その海の生態系が温暖化により大きな悪影響を受けている、などと指摘しました。 続いて海洋政策研究財団の福島朋彦研究員が講演し、海洋資源の開発に対して環境を守るためには努力がいることや、次世代エネルギーを開発する必要があることを強調しました。
続くパネルディスカッションには、神戸大学海事科学研究科長の石田廣史教授、 京都大学フィールド科学教育研究センターの山下洋教授が加わりました。 多くの方々から、海洋環境保全への方法や次世代エネルギーに対する質問等、予定時間を超過する熱心な多数の発言が寄せられました。
最後に石田研究科長が挨拶し、「海」は身近と思っていても遠い存在である、また理解も進んでいないし、未知の部分があるが、 その「海」を理解する人材育成と教育が大学に課せられた役割であり、出来る限り「海」を取り上げて皆様の理解を深めて行きたいと締めくくりました。
公開講座は日本財団の後援を受けました。約100名の市民の参加がありました。