山内  知也やまうち  ともや

工学士 ： 大阪大学  1985年

工学修士 ： 大阪大学  1987年

博士（工学） ： 大阪大学  1993年

担当科目

全学共通 ： 資源・材料とエネルギーA

学部 ： 物理化学Ⅰ、サブアトミック物理化学

大学院 ： 放射線応用科学1&2、ナノ物性科学

研究内容

イオントラックの基礎と応用 ：高分子をはじめとする種々の誘電体中に形成されるプロトンや重イオンの通り道であるトラックの化学構造と形成機構を理解するための基礎研究に取り組んでいる。イオントラック内径方向電子フルエンスという物理量を提唱し、その精密化に取り組んでいる。応用として、エッチング型飛跡検出器の開発を進めている。その検出感度の向上や制御に関わる分析的研究、宇宙放射線やガン治療用イオンビームの品質を評価する研究を、国内外の研究機関と共同して進めている。

学生へのメッセージ

放射線が物質に与える影響を放射線物理や放射線化学の基礎的視点から研究して います。種々の分光器による分析的な実験や、色々なタイプの顕微鏡を使った観察をしています。量子論についての理解は学部レベルの研究では必ずしも前提にはしていません。フランスのストラスブール大学や量子科学技術研究開発機構 QST・放射線医学総合研究所、関西光科学研究所との共同研究も進めています。英語も含めて、量子力学や熱力学の基礎からきっちりと勉強しましょう。